2017.8.2
【日本酒はこんなものじゃないんだ】
みなさーん、こんにちわ。 店主の石田です。 こころむすびでは、毎週火曜日に常連様宛にメルマガを発行しております。 皆様の日本酒ライフにお役に立ちそうな内容や ビジネスのヒントになりそうな内容を『日本酒』というキーワードで書かせていただいております。 たまには、そのメルマガをシェアしたいと思います。 もし気に入っていただいたら、登録もお願いします。 登録はこちらから 以下転載 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『日本酒はこんなものじゃないんだ』 日本酒は海外で人気が高まるに連れ、国内でも、注目度が上がっています。 酒蔵も日々切磋琢磨し、毎年ブラッシュアップされたお酒をリリースしております。 日本酒は、嗜好品なので、味わいについてはあまり取り上げません。 この味が好きだという人もいれば、私はあっちの味がいいと言う人もいます。 正解はありません。 皆様が美味しいと思うお酒が美味しいお酒です。 今回は、日本酒の味わいで 『新しい境地を開いた』 と言っても過言ではない、人気蔵元の最新の取り組みをお伝えします。 その蔵元は 愛知県名古屋市にある蔵元で 株式会社萬乗醸造 銘柄名は 『醸し人九平次』 です。 日本酒がお好きな方なら、一度は聞いたことがある銘柄ではないでしょうか。 今回は、この九平次にスポットを当てて書いてみます。 萬乗醸造のHPの1ページにこのように書かれています。 http://kuheiji.co.jp/kokorozasu/index.html まだまだ、 目に見えて示せるものがある。 こんなものじゃない。 日本酒はこんなものじゃないんだ。 この文章から、九平次が酒造りに挑戦する気迫みたいなものを感じ取れます。実は、萬乗醸造も昔は他の蔵と変わらず、安価で大量生産のお酒を造っていました。 でも、それではジリ貧で衰退の一途をたどるばかり… そこで、安価な酒造りを止め、吟醸、大吟醸のみを造る蔵に。 さらに、それまで日本酒における『酸』というものは忌み嫌う味わいであったのが、 その『酸』に注目し、新しい味わいを造ったのです。 それが九平次の味わいです。 一言で言えば、 『白ワインのような日本酒』 酸を意識的に高くして、甘味や旨味でバランスをとっています。 そして 『日本酒に21世紀型の新しい光を当ててやりたい。』 『日本酒を新しいステージに立たせてやりたい。』 『日本酒の新たな価値を創造し、それを押し上げる品でありたい。』 の想いのもと、 萬乗醸造15代目当主 久野九平次さんは 単身フランスに乗り込んで、星の付いているレストランに飛び込み営業します。 その時に言われた言葉 「あなたは、大きな会社じゃないでしょ? お酒から判るよ。 なぜなら手造りの味がするよ。 ワインも最終的にはこういう品を、選んでいるよ。」 そう評価してもらえたそうです。 ワインの国であり、食の王国でもあるフランスで飲んでもらえるなら、 同じ醸造酒として、 SAKEも世界のステージで戦えるのではないか? 日本の皆さんにも振り向いてくれるのではないか? と思い、フランスで挑戦するようになったのです。 ワインはぶどうを栽培と醸造を一貫してやっているところが多いのですが 日本酒の業界は 米を作るのは農家さんの仕事。 それを買い上げ、日本酒にするのは酒蔵の仕事。 と分けられています。 でも、飲み手にとっては、その隔たりは関係ないはず… さらに… 『田を知らずして、SAKEを語っていいものか?』 という自問もあったそうです。 そこで、兵庫県西脇市の黒田庄地区で米作りを始めます。 現在では、約1haの田んぼを所有し、 米を作り、その米で酒造りをしています (商品名は『黒田庄に生まれて』『Le K』) 実は… 米作りをしている酒蔵は他にもあります。 米作りをすることによって、酒造りが見えてくるのでしょう。 だからここまでは、他の蔵元もやっていることなので、 別に、九平次だけが飛び抜けているわけではありません。 ところが… 九平次は… フランスでワイン造りを始めました。 えっ!? もう一度書きます。 日本酒の蔵元である九平次は、フランスでワインを造っています。 しかも、 モレ・サン・ドニ村で。 ワインに詳しい方ならおわかりでしょうが、 モレ・サン・ドニ村と言ったら、 コート・ド・ニュイ地区というところです。 ブルゴーニュ地方でも、とびっきりのエリアです。 ナポレオンが愛したワイン『シャンベルタン』 もこの地区です。 高級ワインの代名詞『ロマネ・コンティ』 も同じ地区で造っています。 世界中のワイン愛好家たちが注目しているエリアです。 そこに 『DOMAINE KUHEIJI』 があります。 日本で例えるなら、フランスのワイン醸造家が 兵庫県の特A山田錦の田んぼ所有して、米作りを始めたようなものです。(笑) では、日本酒の蔵元がなぜフランスでワイン造りなのか? その理由をこのように書かれています。 『革新は常に境界線で起きる』 継続は力です。 しかし、同じ領域にとどまっているだけでは、 真に新しいものを生み出すことはできません。 イノベーションは、常に境界部分で起こります。 そのためには、自分の足で境界を踏み越えるしかありません。 つまり、さらに日本酒の価値をあげるために、フランスでワイン造りを始めたわけです。 2016年10月にワインの初醸造をしております。 現在はまだ熟成中なので、世の中には出回っておりませんが、 日本酒の人気蔵元が、ブルゴーニュ地方の1等地で造るワイン。 飲んでみたくなりませんか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 以下転載終わり 今回は、日本酒のステージをさらに上げようと 奮闘している九平次のことを書きました。 だけど、逆に書いている私が、九平次から勇気をいただきました。 こころむすびもこんなものじゃないんだ 本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 ~一緒に心を結びませんか?~ スタッフ募集中です。
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