2017.4.3
【なぜ日本人は辛口のお酒を好むのか?~その2~】
みなさーん、こんにちわ。 店主の石田です。 昨日から、久しぶりに内容の濃いブログを書いております。 昨日の内容はこちらから 今日は第2回目になります。 では、昨日の続きから… 【なぜ日本人は辛口を好むのか?】 という内容で書いていますが… 好んでいるというよりは… 昔は『辛口』しかなかった… と言ったほうが正しい気がします。 だから皆さん 『辛口』『辛口』 と言っているに過ぎないのです。 ところで 『辛口』と聞いて、みなさんはどのような味を想像されますか? まさか、唐辛子の辛さではないですよね。(笑) 長年酒ソムリエをしていて、解ったことは 『辛口は人それぞれ捉え方が違う』 ということです。 つまり、10人中7人の方が 『辛口』 と同じ言葉を使っても、その意味は人それぞれ違うということです。 特に初めてご来店されたお客様から 「辛口のお酒を下さい」 と言われたら、どういう意味なのかを察知して、汲み取る必要があります。 さらに… 普段から日本酒に慣れ親しんでいる方の『辛口』と まだ飲み始めて、間もない、日本酒初心者の『辛口』も意味が違います。 日本酒の味を表現する最もポピュラーな言葉である『辛口』が、実は一番難しい言葉であるという事実があります これを私は… 『辛口のパラドックス』と呼んでいます。(笑) 前置きはさておき、まず、日本酒業界の『辛口』の定義を申しますね。 ごちゃごちゃ面倒な説明がいっぱいあるのですが、ここでは全て省いて、一言でいいます。 『日本酒の辛口とは甘口ではないお酒のこと』 です。 つまり、甘くないお酒を辛口と言っております。 だけど、この定義を理解して、『辛口』と言う言葉を使っている方は以外に少ないように感じます。 第1回目で書いたように、昔は、『辛口』しかなかったから、日本酒の味わいを表現する必要がありませんでした。 黙っていても、勝手に辛口のお酒が出てきていたのです。 でも、最近は多種多様な味わいがあります。 『辛口』と言う言葉だけが独り歩きしてしまい、別に辛口が飲みたいわけでもないのに、 「とりあえず、辛口のお酒をください」 と言っている人が何と多いことか! そもそも、なぜ日本酒の味わいを『辛口』と表現するようになったのでしょう? ~次回に続く~ 本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。