【美味しい日本酒はどこで買えば良いの?】

新宿での接待、こだわりの日本酒は新宿御苑こころむすび店主の想い日本酒【美味しい日本酒はどこで買えば良いの?】
2017.4.22

【美味しい日本酒はどこで買えば良いの?】

 
みなさーん、こんにちわ。

店主の石田です。




さて、今日は日本酒に興味を持ち始めた方々に




【美味しい日本酒はどこで買えば良いの?】




というタイトルで書いてみようと思います。

長文ですので、ご興味ない方はスルーして下さい。







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皆さんは、自宅で美味しい日本酒を飲もうとした時に、どこで買いますか?
 

もちろん酒屋さんで買うわけですが、どこの酒屋さんで買いますか?
酒屋さんならどこでも同じでしょうか?
















◎酒屋を選ぶ前の前提条件として(その1)




まず、お酒の容量と価格についてお話します。
 

お酒の容量は




ワンカップ(180ml)
2合瓶(360ml)
4合瓶(720ml)
1升瓶(1800ml)




があります。(それ以外もありますが、ここでは割愛します。)
 




ワンカップと2合瓶は全ての蔵元が造っているわけではないので、主な容量と言えば、4合瓶と1升瓶になります。
 

1升は10合ですので、4合は半分以下の容量です。。
だけど、価格は1升の半分が4合の値段になっています。
 

例えば、1升瓶で3000円のお酒は、4合瓶で1500円となります。

コストパフォマンスだけを見ると、1升瓶の方がお得になりますが、1升瓶は重くてかさばります。
 




飲食店であれば、業務用の冷蔵庫があるので、1升瓶でも問題ありませんが、家庭用の冷蔵庫では
場所をとるので、考えものです。




また飲み切るまでも、容量が多ければ時間がかかります。
 

例えば、1回に1合ずつ飲むとして、4合瓶なら4日で飲み切れますが、1升瓶となると、10日かかります。
 

しかも毎日飲み続けてですから、毎日飲まなかったら、もっと時間がかかります。




1ヶ月以上かかるのであれば、酒質が変化する可能性もあるので、これは冷蔵庫と相談する必要があります。




さらに、ご結婚されている方は、パートナーとも相談する必要がありますよ。
特に相手が飲まない人だったら、酒瓶は邪魔以外の何者でもないですからね。
↑けっこう喧嘩の原因になっているようです。(笑)







1升瓶はお得だけど、重くてかさばる
4合便は割高だけど、軽いし、早く飲みきれる




これは悩みどころです。
















ここで一つ裏ワザをご紹介します。




まず、空瓶の4合瓶を3本用意して下さい。
そして、飲みたいお酒の1升瓶を買ってきて、この3本に移し替えるのです。
すると、1本飲み終えると、場所が空きます。







この利点は、
1升瓶だと、家庭用冷蔵庫では、横にしておかなかればなりません。
野菜ボックスの中に置く方もいるようですが、いずれにせよ、横に倒して収納します。
 




これに比べて、4合瓶なら、立てかけて置いておくことができます。
もちろん横に倒しておくのもありです。







さらに、酒質の変化を最小限に抑えることができます。
お酒は空気に触れると、酸化していき、酒質の変化につながります。
 

この点、最初こそ、入れ替える時に空気には触れますが、4合瓶に入れたあとは、飲み始めるまでキャップを開けずに済むので、結果的に酸化を防げることになります。

















◎酒屋を選ぶ前の前提条件として(その2)

高い酒が美味しいお酒か?







これは全くの誤解です。
高ければ美味しいわけではありません。







そもそもお酒の値段は、原材料のお米代と、造る手間賃に関係しています。
 




高価な酒米を、たくさん磨くようなお酒は、必然的に値段が高くなります。
これはやむを得ません。
 




だけど、そのようなお酒が美味しいかどうかは、その人の嗜好に関わるので、安くても美味しく感じるお酒はいっぱいあります。























◎では前提条件を踏まえた上で、酒屋さん選びをしていきましょう




美味しい日本酒をどこで買いましょうか?







まだ、日本酒に慣れていないのであれば、まずは百貨店のお酒売り場に行くことをオススメします。
百貨店では、売れ筋の商品を全国から探してきているので、ある程度クオリティーの高い商品が陳列されているはずです。
 

また、お酒に詳しいスタッフもいるはずですし、タイミングが合えば、蔵元さんが試飲販売をされている時もあります。
試飲しながら、お酒を選べるのは、好みのお酒に出会える可能性が高まりますので、狙い目です。







それから、百貨店の催事で、地方の特産品のフェアを開催している時もありますよね。
たいてい、1~2蔵ぐらいは地方の蔵元も来ている可能性があるので、覗いてみるのも良いでしょう。
東京では飲めないお酒を扱っていることもあります。


 






















次にインターネット通販で買うという手段があります。




飲食店やイベントで日本酒を飲んでいて、あなたにとっての美味しいお酒に出会ったら…







まずネットで検索する
検索すれば、蔵元の情報だったり、その酒を扱っている酒屋さんのHPが出てくるはずです。
 




現代は流通が発達しているので、日本全国から美味しいお酒を取り寄せることができます。

蔵元直送や、酒屋さんのHPから送ってもらうこともできます。
 




楽天やアマゾンでもお酒は買えるので、気に入った商品があれば、ポチッとクリックすれば、買えてしまう時代です。







ただし、気に入った商品がある場合に限りです。
 

もし、気に入った商品がないのに、通販でお酒を買うのは注意が必要です。
ある程度知識があれば、ネット上で好みの酒を見つけ出すことも可能ですが、はじめのうちは少々リスクを伴います。
 

画面上では美味しいと思って買ったら、好みのお酒ではなかった…なんてことにならないようにしたいものです。










そこで…
飲食店のスタッフに、直接、聞くのもありだと思います。
 




「このお酒はどこで買えるのですか?」







 大抵、答えてくれるはずです。





そして、教えてもらった酒屋さんに実際に行ってみましょう。
きっとその酒屋さんは所狭しと日本酒を置いてあるに違いありません。
 




もちろん以前、お店で飲んだお酒を買ってもいいし、そこの酒屋に相談するのも良いでしょう。







「○○という日本酒を飲んで美味しかったのですが、それに近いお酒はありますか?」
と似たような味わいのお酒を選ぶのも良いでしょう。




はじめのうちは、酒のプロと相談しながら、買うのがハズレを引かない方法です。
 




ただし、ちゃんと相談に乗ってくれる酒屋さんです。

いくらいいお酒が揃っていたとしても、相談に乗ってくれないのであれば、残念ながら、いい酒屋とはいえません。
 




その場合は違う酒屋さんを探したほうが良いでしょう。







もし気に入った酒屋さんができたなら、足繁に通って、仲良くなることをオススメします。

酒屋さんだって人の子です。
 




何度も通ってくれる常連様には、いい加減なお酒はススメません。
さらに、特別なお酒を出してくれる可能性だってあります。
そして、お酒のことや、蔵のことも詳しく教えてくれます。







ぜひ、地元で馴染みの酒屋を作ってみるのをオススメします。




























では、スーパーやコンビニはどうか?
 

確かに、スーパーやコンビニでも日本酒は置いてあります。
だけど、大手のスーパーや大手のコンビニですと、扱っている銘柄もやはり大手の酒造メーカーが多いです。







大手酒造メーカーのお酒がまずいわけではないけれど、やはり大量生産のお酒なので、どうしても個性が出にくいものになります。
万人受けする味わいになります。
 




日本酒の魅力に興味を持ったなら、ぜひ、個性的なお酒にチャレンジして、好みのお酒を探してほしいものです。







もちろんスーパーやコンビニでも地酒は扱っているので、そちらを選んでもいいですし、東京ならちょっとした高級なスーパーがあります。
このようなスーパーですと、取扱銘柄も違ってくるので、おもしろいお酒があるかもしれません。







それと地方のスーパーならば、地酒を多く置いているはずです。
その土地のお酒がいっぱいあるはずなので、そこから選ぶのも良いでしょう。







コンビニも、元々酒屋から業態変更したようなお店なら、個性的なお酒を扱っている可能性があるので、探してみるのも良いと思います。







いずれにせよ、スーパーやコンビニでは酒のプロが必ずいるわけではないので、相談できないところが難点だったりします。




























最後に…


私は日本酒専門の飲食店なので、それこそ、月に何十本というお酒を仕入れます。
お付き合いしている酒屋さんもたくさんあります。




だけど、私は電話1本で配達してくれたり、ネットでワンクリックで買うような仕入れ方をしません。
 

つまり、できる限り、どこの酒屋さんでも、自分の足で通って、1本1本手にとって買うかどうかを決めています。




それは、お酒は手造りだからです。
 

お酒1本1本に物語があり、蔵元の思いが詰まっているからです。




これが大量生産の工業製品なら、どこで買おうと変わることがないけれど、手造りなお酒だからこそ、人の手を通して買いたいのです。
 




蔵元の思いや酒屋の思いを知れば、同じお酒も違うふうに感じるものです。




お酒なんて、長年飲み続ければ、嫌でも覚えてしまいます。
好みの酒も見つかります。







だけど、蔵元の思いや酒屋の思いは知ろうとしない限り、わかりません。







ぜひ、お酒を通して、味わうだけでなく、そのお酒に携わる方々の思いに触れてみるのも楽しいものです。













本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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