【大吟醸が一番美味しいのか?~その2~】

新宿での接待、こだわりの日本酒は新宿御苑こころむすび店主の想い日本酒【大吟醸が一番美味しいのか?~その2~】
2017.6.16

【大吟醸が一番美味しいのか?~その2~】

みなさーん、こんにちわ。

店主の石田です。




昨日の続きになります。




こころむすびに来る外国人は




2015-12-10 20.51.49




『Daiginzyo』




が一番好きなようです。
















では、本当に




『大吟醸が一番美味しいのでしょうか?』










まず、そもそも

『大吟醸って何よ?』

という話ですが、平たく言えば、




『お米をどれだけ削っているか?』




です。




お米を50%、つまり、一粒の半分以上を削れば、

『大吟醸』

と表示することができます。




これに、醸造アルコールを足していれば

単なる
『大吟醸』
ですし

醸造アルコールを足さなければ
『純米大吟醸』
になります。










ある程度の方向性の話をすると…
↑↑↑
ここが日本酒のわかりづらいところなのですが…










お米は磨けば磨くほど、旨味や雑味が減り、透明感の高い味わいになります。

そして、繊細な香りがします。

逆に、お米を磨かないと、旨味や雑味が増し、複雑な味わいになっていきます。










一昔前であれば




『大吟醸=スッキリしたフルーティなお酒』




という図式が成り立っていました。







そして、こころむすびに来る外国人が求めている




『Daiginzyo』




も、まさしくこの図式のお酒になります。



ところが・・・

最近の大吟醸の中には、先程の図式では成り立たないお酒が出てきているのです。







つまり…

大吟醸だけど、




『スッキリしていない』
『フルーティではない』




お酒です。







だから、蔵元によっては、

大吟醸規格(お米を50%以上削る)でお酒を造っても

わざと

『大吟醸』

と表記しないお酒も出始めてきました。







何となくですが、

『大吟醸』

という言葉も形骸化してきている感じがします。







先程も言ったように、あくまでも




『大吟醸は、お米をどれだけ削っているか?』




だけであって、味や香りについては何も言及していません。







我々が勝手に

『スッキリでフルーティ』

というレッテルを張っていたのです。







そうなると




『大吟醸が一番美味しいのか?』




という質問自体がナンセンスになってきています。







ちょっと乱暴な言い方をすれば、




『あなたが美味しいと思ったお酒が、一番美味しいお酒』

です。




それが

『大吟醸』の場合もあるだろうし、

『大吟醸』ではない場合もあります。







だから、最初の質問に無理やり答えるなら、




『大吟醸で味の優劣はつけられない』




が答えになります。




ただし…

味の優劣はつけられなくても、値段の優劣はすぐにつきます。




なぜなら

『お米を磨く』

という作業は、磨けば磨くほど、難易度が上がり、作業時間もかかります。

当然人件費もかかります。




だから、商品の値段に反映していきます。

お米を磨けば磨くほど、値段が高いお酒にはなります







本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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