2017.6.25
【『君の名は』と日本酒の歴史】
みなさーん、こんにちわ。 店主の石田です。 昨年、公開されて爆発的ヒットした映画といえば『君の名は』 ですよね。 この物語の中で、 宮水三葉が巫女さんになって、
『口噛み酒』 を造っているシーンがあります。 この口噛み酒を知るには、日本酒の歴史を紐解きます。
実は、米から造った酒がいつごろから、日本に存在するかは、はっきりわかっていません。 米を原料にする酒が、確実にあったことを示す記録が登場するのが、8世紀はじめになります。 米を噛んで吐き出し、唾液に含まれる酵素で発酵させる いわゆる『口噛み酒』を造る村の記述が 『大隈国風土記』 に出てきます。 ちなみに日本酒を造ることを 『醸す(かもす)』 といいますが、これは、『口噛み酒』の 『噛む』 が語源だと言われております。 日本では、口噛み酒を神事の際にも造られていました。
このため、神事で醸す場合には、お米を口で噛む人間として巫女さんが選ばれていたのです。 ネット上では、 三葉が造った 口噛み酒を 飲みたーい!!!(笑) という人がいっぱいいるそうで、 挙句の果てには、 四葉の口噛み酒も飲みたーい!! とか 瀧くんの口噛み酒を飲みたーい!! という人まで…(笑) 物語の中で、口噛み酒を入れていた容器があります。
実はこれと同じものが実在し販売されています。 岐阜のお酒で、渡辺酒造が造っている
『蓬莱 聖地の酒』 http://www.sake-hourai.co.jp/topics_holy_place.html です。 そっくりでしょ。 きっと、これ… めっちゃ売れているんでしょうね~(笑) 本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。