日本の伝統干物

新宿での接待、こだわりの日本酒は新宿御苑こころむすび店主の想い料理日本の伝統干物
2014.10.28

日本の伝統干物

こんにちわ。 こころむすびの石田です。 日本には、幅広く干物がそろっていますが、これはどうしてでしょうか? 今でこそ、日本は飽食の時代と言われていますが、昔は食糧不足や流通や冷蔵技術がない時代に どうしても美味しいものが食べたいという欲求から、工夫するのが大好きな日本人が、様々な保存食 を生み出してきたのだと思います。 魚好きな日本人、多種多様な魚のありとあらゆる部分で干物を作ってきました。 有名どころでは、アジやサバ、イワシにサケ、タチウオ、キンメダイなどなど チリメンジャコや、めざし、たたみいわしは健康食品の代表的なものですね。 また、エイヒレやホタルイカ、ホタテ貝のひもなどは、お酒のつまみにも美味しいですね。 また、高級珍味の代表  からすみ はボラの卵巣を塩漬けして、干したものです。 日本の伝統干物は魚介類だけでなく、わかめやヒジキ、海苔といった海藻類も 日本人の食卓には欠かせません。 海苔などはそのまま食べてもいいし、わかめは味噌汁や吸い物に浮かせれば 天然のインスタント食品と言っても良いですね。 また和食の基本、 出し昆布 は干すことで初めて生にはない旨み成分や栄養分が出てきます。 これは保存性だけの問題ではないですね。 さらに、 日本人は海のものだけでなく、野菜だって干物にしてしまいます。 切り干し大根 は保存が最初の目的でしたが、生で食べても美味しい大根を干すことで新しい味や食感を生み出 し、栄養成分を増やしています。 高野豆腐も 豆腐を干すことで、全く違う味と食感を作り出しています。 こうして探してみると、日本全国津々浦々に多種多様な干物があり、 その地域、地域に根付いている食文化になっています。 改めて先人の知恵とアイディアに脱帽しました。そして、我々が普段、何気なく食べている和食 も先人の苦労があった賜物。感謝の気持ちで、謹んでいただきたいですね。 ありがとうございます。
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